合わない枕で眠ろうとすると、なかなか眠れなかったり、起きたとき肩や首が不快だったりしますよね。
ホテルや外出先で普段と違うものを使ったときに、そのような経験をすることも。
「合わない枕を使うくらいなら、ない方がよく眠れる!」という人も意外に多いです。
高反発マットレスを使うときは、枕なしで眠る方が良いのでしょうか?
基本的には、自分に合ったサイズのものを使う方が良いです。しかしあえて使わないという選択をする人も。
枕なしで眠る場合の、メリットとデメリットについてご説明しますね。
高反発マットレスを枕なしで利用するメリット
枕を使わないとどんなメリットがあるのでしょうか。
具体的に3つご紹介しましょう。
- ストレートネックの場合は楽になることも
- 頭への血流が良くなる
- 首にシワができにくい
1:ストレートネックの場合は楽になることも
スマホやパソコンを使う時間が長い人は、首がストレートネックと呼ばれる状態になることも。
首の骨は本来カーブを描きます。しかし悪い姿勢を続けているとカーブが消えて、首の骨がまっすぐになります。
すると頭が本来の位置より前に出るため首に負担がかかり、肩こりや首の痛みなどの症状が出ます。
このストレートネック状態で高い枕を使うと、寝ている間も頭が高くなりすぎて前かがみ状態に。
こういう状態だと、枕を使わないほうが首は正しいカーブを描きやすく、楽に眠れる可能性が。
2:頭への血流が良くなる
枕なしで眠ると、枕を使って頭を高い位置にする時よりも血液が流れやすくなります。
血流が良くなることにより、肩こりや首こりの改善につながることも。
さらに薄毛対策にも有効です。
頭の血流が良くなることで、髪の毛にとって必要な栄養素が行き渡りやすくなるのです。
3:首にシワができにくい
枕を使うと頭が上がる分、あごを引いて眠ることに。
あごを引くと首元にシワができます。
寝ている間ずっとシワをつけ続けることになるため、定着する心配が。
枕なしならシワになる心配がないため、美意識の高い女性の中にはあえて使わない人もいます。
高反発マットレスを枕なしで利用するデメリット
枕なしで使うと、当然デメリットもあります。
- 寝返りしづらい
- 首や肩が痛くなる
- 眠りの質が悪くなる
- 頭痛になる
それぞれ詳しくご説明しましょう。
1:寝返りしづらい
人間は寝ている間必ず寝返りをします。
寝返りできないと体の同じ箇所だけに重さがかかり続けます。やがて血行が悪くなり、コリや痛みを感じるように。
枕なしだと横向きになった時、頭から布団までの間に距離ができるため寝返りしづらくなります。
寝返りの回数が減って体に痛みが出たり、無理に動いて疲れが残ったりします。
2:首や肩が痛くなる
首や肩は、日中頭の重さを支え続けています。
適切な枕を使うと、寝ている間は頭の重さによる負担が減って、首や肩がリラックスできます。
しかし枕なしだと、一晩中負担がかかるため首まわりは緊張し続けます。
首には肩や肩甲骨付近につながる神経も通っているため、朝起きた時に首や肩が痛くなることも。
3:眠りの質が悪くなる
枕がないと正しい姿勢で眠れません。
寝ている間ずっと、頭があるべき位置より落ち込んで首が反り返った状態になります。
あごは上がった状態になって呼吸しづらくなるため、眠りが浅くなります。
さらに頑張って寝返りしようとするのも、眠りの質を下げる原因になります。
4:頭痛になる
枕を使わないと寝姿勢が悪くなるため、肩から背中にかけての筋肉がうまく休まらずに緊張し続けます。
これが原因で、緊張型の偏頭痛が起こる可能性も。
そもそも枕なしだとなぜ悪いの?
枕なしだと、なぜ悪いことが起こるのでしょう。
枕が必要な理由と、なしでも良い場合についてご説明しましょう。
枕を使う理由
人の背骨から首の骨はまっすぐ伸びているのではありません。緩やかなS字カーブを描いています。
枕なしで横になると頭が下に落ち込むため、本来の位置より首が反り返るような形になります。
さらに寝返りを打って横向きになると、頭と布団の間に大きな空間ができますよね。
このような首の反り返りや、頭と布団の間を埋めるために枕が必要なのです。
枕なしでも良い場合とは
柔らかい低反発マットレスなどを使う場合は、枕がなくても体の沈み込みによって首の位置が適切になる可能性も。
しかし高反発マットレスの場合は硬くて体が沈み込まないため、枕を使う方が良いでしょう。
まとめ:高反発マットレスを枕なしで使うとデメリットが多い
高反発マットレスを枕なしで使うと、次のような悪影響があります。
- 寝返りしづらい:体の痛みや、寝たのに疲れが取れない原因に。
- 首や肩が痛くなる:首の神経を圧迫して痛みが出る場合も。
- 眠りの質が悪くなる:呼吸がしづらくて眠りが浅くなったり、無理な寝返りで疲れたりする。
- 頭痛になる:肩から背中にかけての筋肉が休まらず、緊張型の偏頭痛に。
しかし次のような効果もあるため、あえて枕なしにする人も。
- ストレートネックが楽になる。
- 頭への血流が良くなって肩や首こり・薄毛対策になる。
- 首にシワができにくい。
メリットとデメリットを総合的に考えると、枕ありの方が快適に眠れるでしょう。