世の中には素材や値段が違う、たくさんのマットレスがあります。
高反発マットレスやポケットコイルなど、名称もさまざま。自分に合うものはどれなのか、とても迷いますよね。
「そもそも、どれが何なのかさっぱり分からない!」という人も多いです。
高反発マットレスとポケットコイルには、どのような関係があるのか。
それぞれの特徴や、腰痛持ちの場合どれがいいのかなど悩み別の選び方。結局、比較するとどう違うのかについてご説明しますね。
高反発マットレスとポケットコイルの関係とは?違いはあるのか?
高反発という言葉には、実は定義がありません。
硬めの感触で、手で押すとはね返ってくるものを高反発マットレスと呼びます。
具体的には、次のような素材で作られたものがあります。
- ポリウレタン
- 合成樹脂繊維
- スプリング
ポケットコイルは、スプリングを使って作られたマットレス。つまり弾力によっては、高反発と呼ばれることもあります。
高反発マットレスとポケットコイルの特徴
高反発マットレスとポケットコイルを含むスプリングマットレスには、どのような特徴があるのでしょうか。
- ウレタンフォーム
- エア系
- ポケットコイル
- ボンネルコイル
- 高密度ボンネルコイル(ハイカウント)
この5種類について、比較しながら大まかな特徴をご紹介します。
1.ウレタンフォーム
一般的な高反発マットレスといえば、素材がウレタンフォームのものです。
体圧をうまく分散してくれるため、体が痛くなりません。
弾力もほどよくあってお尻が沈まないので、腰痛持ちの人にオススメですね。
寿命をさらに長くするポイントは、ウレタンの密度が高いものを購入すること。
数年単位で寿命が変わりますよ。
- 硬さ:硬め
- 値段:普通
- 寿命:やや長い
- 特徴:寝返りしやすい。ほどよい反発力があるため、お尻は沈みにくく腰痛になりづらい。
2.エア系
樹脂素材で作られていて、とても硬めで通気性がバツグンです。
さらに水洗いも可能なので衛生面が優れています。
ただし夏は良くても冬は寒いと感じたり、体重の軽い人は痛く感じたりする可能性も。
暑がりな人や、体重が重めで硬い寝心地が好きな人にオススメです。
- 硬さ:とても硬め
- 値段:普通
- 寿命:やや短い
- 特徴:風通しが良いが、冬はやや寒く感じることも。硬めが好きな人に。
3.ポケットコイル
バネをひとつひとつポケットの中に入れて作られます。
小さなバネがそれぞれ体を支えてくれるため、体圧分散性が良いです。
他の高反発マットレスに比べると柔らかいので、包まれるような心地良さにこだわる場合オススメです。
安い値段のものを買うと、へたりやすくなる可能性が。
総合的に考えると、価格帯は高反発ウレタンフォームに比べると高くなりがちです。
- 硬さ:やや柔らかめ
- 値段:普通〜高め
- 寿命:普通
- 特徴:柔らかく体重を分散してくれるため気持ち良い。ボンネルコイルより高級。
4.ボンネルコイル
バネをつなげて大きなひとつの面を作り、体を支えます。
面が大きい分、お尻など重さがかかる部分がへたりやすいです。
値段は安いですが寿命が短いため、値段より品質の高いものを選ぶ方が良いでしょう。
ポケットコイルよりも硬い寝心地ですが、揺れが気になりやすいです。
- 硬さ:硬め
- 値段:安価
- 寿命:やや短い
- 特徴:値段は安いが、品質が悪いとへたりやすい。
5.高密度ボンネルコイル(ハイカウント)
高密度ボンネルコイルは名前の通り、コイルをより高密度にして体を面で支えるもの。
値段がやや上がりますが、その分寿命は長くなります。
揺れも気になりにくいので、値段が高くても品質をとるなら検討する価値はあります。
- 硬さ:硬め
- 値段:普通〜高め
- 寿命:長い
- 特徴:ボンネルコイルの高級版で、へたりにくい。
高反発マットレスやポケットコイルの選び方:悩みのパターン別に5つ
人によってはこんな悩みを抱えていることも。
- 腰痛が辛い場合
- 体が痛い場合
- 暑がりな場合
- 朝起きた時スッキリしない場合
- 2人で寝る場合
以上5つのパターンについて、選び方のポイントをご紹介しましょう。
パターン1.やわらかいと腰痛が辛い場合
腰痛になりづらい、硬めタイプがオススメです。
例えば、高反発ウレタンフォームやエア系、ボンネルコイルなどが良いでしょう。
ただしコイルを使うスプリングマットレスはどれも非常に重たいです。
動かそうとすると腰を痛める可能性があるので、移動させる場合は注意が必要です。
パターン2.硬すぎると体が痛くなる場合
硬すぎると体が痛いなら、ポケットコイルがオススメ。ほどよい柔らかさです。
もっと柔らかい方が良いなら、低反発マットレスを選ぶこともできます。
しかし柔らかすぎると体が沈みすぎることで、逆に痛みを引き起こすことも。
ほどよい硬さの高反発ウレタンフォームを選ぶという手段もありますよ。
パターン3.暑がりで汗をかきやすい場合
通気性のよいスプリング系や、エア系が良いでしょう。
湿気によるカビなどを防ぎつつ、快適に眠れます。
スプリング系は内部の通気は良いものの、表面のウレタンによっては寝苦しく感じることも。
年中問わず暑さが苦手なら、エア系を検討してみてはいかがでしょうか。
パターン4.朝起きても疲れていてスッキリしない場合
やわらかめのマットレスで眠り、朝起きても疲れが残っている場合は寝返りが原因かもしれません。
やわらかいと気持ち良いですが、体が沈むため寝返りするのに力が必要です。
寝ている間に無駄な力が入るため、疲れが取れにくくなるのです。
寝返りしやすい硬めのウレタンフォームやボンネルコイルなどが良いでしょう。
パターン5.二人で寝る場合
横揺れしやすいボンネルコイルは避けた方が無難です。
隣で寝返りするたび揺れて、もう一人の目が覚める可能性も。
どうしてもスプリング系で選ぶならポケットコイルにしましょう。
まとめ:高反発マットレスとポケットコイルの比較一覧表!
一般的な高反発マットレスであるウレタンフォームと、ポケットコイルを比べるとこのような違いがあります。
高反発マットレス(ウレタンフォーム) | ポケットコイル | |
硬さ | 硬い | 柔らかい |
値段 | 普通 | やや高価 |
寿命 | 長め | 短め |
重さ | 軽い | 重い |
内部の通気性 | 悪い | 良い |
腰痛 | 向いている | 向かない |
多少高価になっても通気性や、ほどよい柔らかめの寝心地を重視したいならポケットコイルを。
現在腰痛に悩んでいる人や、寿命・動かしやすさを重視するなら高反発のウレタンフォームがオススメです。